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眠れなくなる夢十夜 阿刀田高他 [作者あ行]


眠れなくなる 夢十夜 (新潮文庫)

眠れなくなる 夢十夜 (新潮文庫)

  • 作者: 阿刀田 高
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2016/12/23
  • メディア: 文庫



ストーリー
あなたにも、「忘れられない夢」がありますか。
見知らぬ橋で、いつか訪れるはずの誰かを待つ男。
父親から命を受けた幼い息子が赴く上総の海。
今際の際に現れた、思い出食べる伝説の動物――。
100年の時を超え、夏目漱石『夢十夜』にインスパイアされた10名の人気作家が紡ぐ夢物語
「こんな夢を見た」の名文句に始まる珠玉の10篇を編み込んだ、儚くも美しい「夢」アンソロジー

阿刀田 高 夢一夜
あさの あつこ 厭だ厭だ
西 加奈子 小鳥
荻原 浩 長い長い石段の先
北村 薫 指
谷村志穂 こっちへおいで
野中 柊 柘榴のある風景
道尾 秀介 盲蛾
小池 真理子 翼
小路 幸也 輝子の恋
の10編

夏目漱石の『夢十夜』を読まないと分からない内容なのかと思いましたが、
読まなくてもこの本を単独に読むだけでも大丈夫でした。

本のタイトルを見るとまるでホラーや妖怪の怖い本だと想像させられましたが、
恋愛SFファンタジー、ホラーなどの様々な要素を含んだ作品で
どれも夢というのを独自の世界観で表されています。

印象的だったのは『厭だ厭だ』のラストのオチに吃驚し
女性の執拗な怖さが伝わったり、
『長い長い石段の先』の父と子が同じ経験から不思議な話へ。
荻原さんらしい世界観がここにも出ていて和まされました。
『翼』の切なくも悲しい想いなどが女性らしく伝わりました。
 
野中さんと小路さんの作品は読んだこともなく知らなかったですが、
小路さんの作品は夏目漱石の書かれた時代を彷彿とさせ
レトロ感と当時の恋というのもよく表現されていたような気がします。
また思い出を食べるという発想もまた斬新だったので
他の作品も読んでみたいなと思いました。

夢ということで実際の夢から、夢のような出来事などと
夢とひとえにいってもこんな様々なテイストになって面白いかと思います。
どこかおぼろげでもやもやとしている所が共通し、
生死について語られているような気がします。
それがどこかぞくっとさせられる気もします。

このようなアンソロジーの作品を読んだのは初めてですが、
普通の小説とはまた違い、色々な作家さんを知る機会にもなり、
同じテーマで違うテイストの作品を何度も味わえるというのも良いので
たまにはこうゆう作品も読んでみたいと思いました。

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