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小川糸 ツバキ文具店 [作者あ行]


ツバキ文具店

ツバキ文具店



ストーリーラブレター、絶縁状、天国からの手紙…。
鎌倉で代書屋を営む鳩子の元には、今日も風変わりな依頼が舞い込む。
伝えられなかった大切な人への想い。
あなたに代わって、お届けします。

文具屋を営む傍ら代書屋という少し特別な仕事を
先代から受け継いだ若い女性の話。
一つ一つに品があり丁寧に描けていて、
文具一つとっても古くからの歴史や謂れなどが綴られていて
これを知るだけでも学ぶことが沢山あり、
文具に対する愛着心があるのが伺われます。
手紙の書き方も常識として知っているとしても
その他にももっと深いことがあり
日本人の手紙に対する心遣いを知った気がします。

鎌倉が舞台なので鎌倉の自然と街並みなどが四季を通して楽しめました。
とても鎌倉に行きたくなり住んでみたくなりました。
そこへ家族、友人、恋人などと様々な人から
代筆の仕事を依頼されますが、その物語もまた心温まるものばかり
読んでいてうっとりとさせられ、
読んでいる時に時間がスローモーションのように感じられ、
異空間にいるようでとても穏やかな気分にさせられました。

主人公が先代から厳しく教えられた代書屋として大切な
文字のことをはじめとして所作や生活に対しての
あらゆることに対して厳しかっただろうと思いますが、
一時期の反抗はあるにしても
それをきっちりと守っていく姿もどこか芯の強さもあり
代書屋としてはとても頼り甲斐もあってとても好感が持てました。
こうゆう厳しさならば人間として素敵だなと思い、
あらゆるところで自分に対しても襟元を正す思いをさせられました。

この作品を読みながらでゆったりとした気分になり、
また丁寧に読み返したくなりました。
そして文字を大切にしたいという思いになり、
誰かに手紙を書きたくなりとても心が温まる作品でした。

大切な人に手紙を書くとしたら誰に書きますか・・・


心に響いた言葉
書き文字は、その人と共に年を重ね、老いていく。
(中略)
文字も、年齢と共に変化する。

失くしたものを追い求めるより、今、手のひらに残っているものを
大事にすればいいんだって。
誰かにおんぶをしてもらったら、今度は誰かをおんぶしてあげればいい

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