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東直子 いとの森の家 [作者あ行]


([ひ]3-1)いとの森の家 (ポプラ文庫)

([ひ]3-1)いとの森の家 (ポプラ文庫)



ストーリーは都会から小さな村に引っ越してきた加奈子は、
不思議なおばあさん・おハルさんとの出会いを通し
命について考えはじめる。
福岡・糸島の豊かな自然の中で、成長していく少女の姿が瑞々しく描かれた物語。
永作博美・樹木希林主演でNHKドラマにもなった話題作!第31回坪田譲治文学賞受賞作。

子供の目線で描かれていて読みやすくて
幼少期の頃に戻ったような気分になりました。
主人公と同じように小学生の頃に転校生の経験があるので
加奈子の不安な気持ちが手に取るように分かったり、
保健室でのイメージというのもこんな感覚だったのかもと
遠い昔の記憶と感覚が甦ってきて思わず身震いしてしまいそうでした。

都会から自然が豊富な環境に引っ越したことで、
それまで味わえなかった四季折々の過ごし方、
それと共におハルさんとの日々の会話や暮らし方などから
自然と命の大切さなどを伝えていてとても心温まり、
こんな幼少期を少しは経験してみたかったなと思いました。

おハルさんと出会ったことで戦時中の事、移民の事、死刑囚の事など
両親や学校や教科書では教わることのできないことを
子ども達にも優しく丁寧に教えていくというのが
大事だということが分かり、
ここから学ぶことが沢山ありました。
これから次世代に向けて伝えていかなければならないということが、
まだまだあるのだと思わされました。

この本は普通の文庫本ですが、
子どもでも読めるように分かりやく書かれているので
多くの子どもさん達が読んで人にとって大切な事を
吸収して欲しいなと思えた作品です。
児童書にもなっているのでそちらもお勧めだと思います。

「猫と子どもは遠慮なんてしなくていいのよ。」
これでおハルさんの人柄の良さ、
心の温かさが全部滲み出ているかと思える一言で
とても心に残ります。

世代を問わずに多くの方に読んでもらって
殺伐としたこの現代だからこそ
この作品で失いかけた大事な物を取り戻し、
心を豊かに出来たら良いなと思えました。

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