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小川糸 こんな夜は [作者あ行]


こんな夜は (幻冬舎文庫)

こんな夜は (幻冬舎文庫)



スローリーは古いアパートを借りて、ベルリンに2カ月暮らしてみました。
土曜日は青空マーケットで野菜を調達し、日曜日には蚤の市におでかけ。
窓の外から聞こえるストリートの演奏をBGMに、
読書をしながらお茶を飲んだり、さくらんぼのジャムをことこと煮たり。
ベルリンの街と人々が教えてくれた、
お金をかけず楽しく暮らす日々を綴った大人気日記エッセイ。

2011年当時の日本での出来事とベルリンでアパートに
暮らした日々の事が綴られています。
今回も丁寧な暮らしぶりやスローライフ
スローフードについて書かれていて
とても真似ができるとは思いませんが、
少しは見習いたかったり参考にしてみたい所もありました。

ベルリンでの生活では以前書かれたヨーロッパの旅行記とはまた違い
一歩生活に密接したドイツの歴史、ドイツ人の質実剛健さと
ドイツ人の根底に流れている魂のようなものを感じられました。
今の日本があるのもドイツのお蔭でもあるのも知り、
まだドイツのあらゆる精神を日本でも受け入れられたら良い思いました。

今回は2011年で3月11日の東日本大震災当時の事が書かれていて、
震災当時の事を思い出し、あれから何が日本では変わったのだろうかと
改めて考えてしまいました。
ここで述べられているように電力、原子力などについては
一時的には変わったようにも思えましたが
休止していた原発では再稼働を始めたり、
復興という名前ばかりで人の心の復興はまだまだだと思われます。

そしてベルリンで生活していた時に訪れたユダヤ博物館
ホロコーストの事が書かれていて、現地で味わうことしか出来ない
生々しい歴史の現実をうかがい知ることが出来ました。
ドイツ人はきちんと過去を清算して忘れないように
努力しているなと思いました。
二度と同じ事の過ちを繰り返さないようにと願ったのに、
大きな戦争は無いにしても今の世界情勢は危ういです。
この二つの事に関しては次世代に受け継がなければらないと思うので、
いつまでも関心を持たなくてはいけないと思いました。

文中ものもあった
実際に旅に出られなくても、
本の中を自由に旅することができる
まさにこの作品でもドイツという国を旅することが出来て
改めてまた本の良さを分かり得た気がします。

日記エッセイはこれで2作品目ですが、
ゆっくりと何も考えずに楽しめることが出来るので
また読みたいと思います。

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