So-net無料ブログ作成
作者は行 ブログトップ
前の10件 | -

原田マハ 奇跡の人 [作者は行]


奇跡の人 The Miracle Worker (双葉文庫)

奇跡の人 The Miracle Worker (双葉文庫)

  • 作者: 原田 マハ
  • 出版社/メーカー: 双葉社
  • 発売日: 2018/01/10
  • メディア: 文庫


ストーリーはアメリカ留学帰りの去場安のもとに、伊藤博文から手紙が届いた。
「盲目で、耳が聞こえず、口も利けない少女」が青森県弘前の名家にいるという。
明治二十年、教育係として招かれた安はその少女、介良れんに出会った。
使用人たちに「けものの子」のように扱われ、
暗い蔵に閉じ込められていたが、
れんは強烈な光を放っていた。
彼女に眠っている才能を開花させるため、二人の長い闘いが始まった―。
著者渾身の感動傑作!

ヘレンケラーとサリヴァン先生の物語が
明治時代の津軽が舞台になっていて、
日本版のヘレンケラーの物語として展開されていってます。
序章の部分ではどこか古めかしい文体とお国訛りが
あったので 少し読みずらさを感じましたが、
物語が展開されていくうちに
安が三重苦のれんに対する思い入れ、
この人を人として支えてあげたいという
気持ちが素晴らしく、 引き込まれてしまいました。
このお国訛りが人間臭さが出ていてリアル感が出ていて良かったです。
れんを通して安自身の不安な事も拭うように
熱心に教えている姿は本当に素晴らしいです。

人は一つ失ったものがあったとしても
それを他のことで補う素晴らしさがある。
何も出来ないというのではなく、
何かを探して、それを導く安の人に対しての
献身的な熱心さにも感服しました。

安の提案によってれんにはキワという特別な友達が出来て、
これによって身も心も解き放れて才能が開花されかと思います。
人生の中でこの時期が一番良かったのかと思わされます。
そしてラストにはお互いの長年の夢であったことが
実現されて、お互いに共鳴していたところは
本当に涙をそそられます。

安とキワという特別な人との出会いの中であったからこそ
ここまでのれんにもなったと思いますが、れんの努力もさながら、
そして周りにいつもいた女中さんのくったくのない優しさ、
いつでも無性の愛で娘の事を案じていた母親の支えもあったからこそ
ここまでのれんになれたのかと思い、
女性の力が全てここに集約されているように思えました。

幼少の頃に読んだヘレンケラーよりも、
この作品の方がより身近に感じインパクトがとても強く
生きる強さをより感じ心が震えました。

この作品では安とれんを通して障碍者差別、女性差別問題、
そして日本古来の家族制度、社会制度が盛り込まれていて
人としてどう生きていくかということを教えられ、
絶望の淵からでも希望を持って強く生きる力をもらえた作品でした。
nice!(0)  コメント(0) 

東野圭吾 パラレルワールド・ラブストーリー [作者は行]


パラレルワールド・ラブストーリー (講談社文庫)

パラレルワールド・ラブストーリー (講談社文庫)

  • 作者: 東野 圭吾
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1998/03/13
  • メディア: 文庫


ストーリーは 親友の恋人を手に入れるために、
俺はいったい何をしたのだろうか。
「本当の過去」を取り戻すため、「記憶」と「真実」のはざまを辿る敦賀崇史。
錯綜する世界の向こうに潜む闇、1つの疑問が、さらなる謎を生む。
精緻な伏線、意表をつく展開、ついに解き明かされる驚愕の真実とは!?
傑作長編ミステリー。

映画が公開されるというので手に取りました。

タイトルにもあるようにパラレルワールドということなので、
自分の頭の中までパラレルワールドのようになってしまい、
何度かこれは前に読んだことのあるような?
という感覚に囚われて時にはデジャブーではないかとも
思ってしまいそれだけ上手くパラレルな世界を
味わうことが出来ました。

それにしても一つの開発研究をきっかけに
一人の女性を巡って大事な友情や親友、恋人が翻弄されてしまい
最終的には自分の好都合で嫌な記憶を消し去ってしまうというのは
人としてはあまり良い気はしませんでした。

作品中にあったように
「嫌なこと、悲しいこと、辛いことを経験したことによる心の痛みを、
 全て忘れるという方法で解決して良いものだろうか。
 むしろ人間はそうした心の痛みを、
 一生抱えて生きていくべきではないのか。」
いくら科学や医学が発達をして最良な身体や頭脳を持ったとしても
やはり大切なのは人間らしく心があるということであり、
人の痛みや悲しみが分かる人間でいなければならないということを
感じてしまいました。
そうなると、嫌なこと、悲しいことの経験も
いつかは生きていく上での肥やしになると思えて
少しは苦しみからも逃れられるような気持ちにもなれるのかとも
思えてしまいました。

東野さんの作品は好きなので色々と読んできましたが、
こんなにはっきりとした恋愛関係が描かれた作品は
他ではあまり見られなかったような気がして新鮮でした。
主人公の記憶が過去に戻ったり色々な時空に飛んでいくので、
頭の中の整理をするのが大変な所もありましたが、
それが更にストーリーの面白さに加わっていき読み出したら
ページを捲る手が止まらないスリルさがありました。
この作品のアイデアが生まれたのが20代で、
小説化にしたのは30代というのですが古めかしい所も無く
斬新な作品で時代を問わない作品だと思いました。
nice!(0)  コメント(0) 

原田マハ スイート・ホーム [作者は行]


スイート・ホーム

スイート・ホーム

  • 作者: 原田 マハ
  • 出版社/メーカー: ポプラ社
  • 発売日: 2018/03/09
  • メディア: 単行本


ストーリーは幸せのレシピ。隠し味は、誰かを大切に想う気持ち―。
うつくしい高台の街にある小さな洋菓子店で繰り広げられる、
愛に満ちた家族の物語。
さりげない日常の中に潜む幸せを掬い上げた、心温まる連作短篇集。

スイートホームという小さな洋菓子店を中心にして
それぞれの家族の物語が綴られています。
洋菓子の甘い香りと美味しそうな素敵な料理が
本の中から溢れ出ていて読んでいるだけでもお腹が減りそうでした。

現実的にはこんなに心優しかったり、親切な人だったりと
そんなに上手く巡り合うことはないと思いますが、
せめて本の中だけでもこんなに心温まる世界があって 、
少しでも幸せな気分になれるのなら
こんな世界もありでこれも幸せだと思えました。
こんな心優しい人ばかりが住んでいる街に
住んでみたくなります。

作品中の
ひだまりのような、笑顔がある。
この家も、窓から海が見える風景も、
さりげないインテリアも、全部すてきだと思う。
だけど、何よりもいちばんすてきなのは、
みんなが自然に笑顔になる、そういう暮らしをしていること。
いつか、私も、こんな家庭を作りたい。
この笑顔の輪の中に、あの人にもいてほしい。
この言葉がじんわりと心の中で響き、
こんなシンプルなことが実は本当の幸せなんだと思いました。
笑顔になるってことが本当は生活していく上では
大切なことなのだと思わされました。
他にもさりげない優しい言葉が沢山あって
そのたびにほろりとしてしまいました。

原田さんの作品が好きで何冊か読んでいますが、
この作品は今までにないタイプですが
心がとても温まり癒される作品でした。
笑顔が無くなりかけた時には
またこの本を再読してみたいと思える一冊になりました。
nice!(1)  コメント(0) 

東野圭吾 魔力の胎動 [作者は行]


魔力の胎動

魔力の胎動

  • 作者: 東野 圭吾
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2018/03/23
  • メディア: 単行本


ストーリーは 映画化『ラプラスの魔女』前日譚 自然現象を見事に言い当てる、
彼女の不思議な“力”はいったい何なのか――。
彼女によって、悩める人たちが救われて行く……。
東野圭吾が価値観を覆した衝撃のミステリ『ラプラスの魔女』の前日譚。

「ラプラスの魔女」が読み終わったので
前日譚ということで手に取りました。

第一章 あの風に向かって翔べ
第二章 この手で魔球を
第三章 その流れの行方は
第四章 どの未知で迷っていようとも
第五章 魔力の胎動
の5つの章でなっています。

スキージャンパー、野球などのスポーツを科学的、
物理学的を中心にして解明されているので通常とは
違った見方でスポーツを楽しめた気がします。
そしてナユタの視点からミステリーとなり円華との接点などが分かり、
「ラプラスの魔女」の補足的なストーリーへと続いています。

特別にこの作品を読まなければ「ラプラスの魔女」が
分からないというわけでもなく、
これは単なる補足的なものでそれぞれが単独なストーリーと
なっているのでそれを楽しんで読むのが良いかと思います。

ナユタの正体が思わぬ形で分かってしまいますが、
その部分が「人魚の眠る家」の作品を想像させてしまいました。

どんな分野でも理論的に的確に描かれているので、
面白く読みやすかったです。
nice!(0)  コメント(0) 

東野圭吾 ラプラスの魔女 [作者は行]


ラプラスの魔女

ラプラスの魔女

  • 作者: 東野 圭吾
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
  • 発売日: 2015/05/15
  • メディア: 単行本


ストーリーは "円華という若い女性のボディーガードを
依頼された元警官の武尾は、行動を共にするにつれ彼女には
不思議な《力》が備わっているのではと、疑いはじめる。
同じ頃、遠く離れた2つの温泉地で硫化水素による死亡事故が起きていた。
検証に赴いた地球化学の研究者・青江は、双方の現場で謎の娘・円華を目撃する――。
価値観をくつがえされる衝撃。物語に翻弄される興奮。
作家デビュー30年、80作目の到達点。
これまでの私の小説をぶっ壊してみたかった。
そしたらこんな作品ができました。 ――東野圭吾"

東野さんの作品が好きで色々な作品を読んでいますが、
何となく初めの印象がガリレオシリーズのように
なっていくのかと想像していましたが、
少々違ってくるところが面白くなっていくのですが。
つい最近に「人魚の眠る家」を読了したばかりだったので
その要素も入っていたので最先端の医療技術というものは
人の想像をはるかに超えて人生観も変えてしまうような印象でした。

ラプラスの魔女になった女性とラプラスの悪魔になってしまった男性。
自分の意思ではなくありことがきっかけで
そうならざるおえなかったとしても、
魔女になってしまった方はまだ良いとしても、
悪魔になってしまった方は本当に取返しのつかないことだと思います。
こうなってしまったのもこのストーリーの鍵でもある
父子性欠陥症という聞きなれないものがありましたが、
実際にこのようなものがあるのだと思うと怖いです。

「未来がどうなるか不明だから、人は夢を持てる。」と
「世界は一部の天才や、あなたのような狂った人間たちだけに
 動かされているわけじゃない。
 一見何の変哲もなく、価値もなさそうな人々ことが
 重要な構成要素だ。」
という言葉も印象的で科学が進歩している咋今ですが
何処まで人間らしく保つ出来ることが出来るかということも
これも今生きている人間にかかっているかと思いました。

「人間は原子だ。一つ一つは凡庸で、
 無自覚に生きているだけだとしても、
 集合体となった時、劇的な物理方程式を実現していく。」
という言葉が人を物理的に表現しているところが
東野さんらしくて説得力があるなと思わされました。

今回は特殊な能力がいくつか出てきますが、
これは読んでいるとあまりインパクトが無いと思いますが、
映像化してみるとインパクトが強くなるので見応えが
ありそうな気がしました。

ラストの未来は一体どうなっているのか・・・
その問いに知らないほうがきっと幸せだよ
というのがとても意味深に思えて余韻を漂わせています。

今までの東野さんの作品とは一味った印象で
インパクトがやや薄い感じがしましたが、
ストーリーは面白くて引き込まれてかなり厚みのある本でしたが
捲る手が止まらずにあっという間に読み終えてしまいました。
空想科学ミステリーといっても過言ではなく、
今までのミステリーの概念を変えた作品だと思いました。
nice!(0)  コメント(0) 

原田マハ キネマの神様 [作者は行]


キネマの神様 (文春文庫)

キネマの神様 (文春文庫)

  • 作者: 原田 マハ
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2011/05/10
  • メディア: 文庫


ストーリーは39歳独身の歩は突然会社を辞めるが、
折しも趣味は映画とギャンブルという父が倒れ、
多額の借金が発覚した。
ある日、父が雑誌「映友」に歩の文章を投稿したのをきっかけに
歩は編集部に採用され、ひょんなことから父の映画ブログをスタートさせることに。
“映画の神様”が壊れかけた家族を救う、奇跡の物語。

一昔は映画館で映画を観るといえば一つの大きな娯楽、
イベント的なものとして捉えられていましたが、
近年はDVDやネットでの観賞が出来る為、
映画を観るということが特別なことではなくなってきました。

この作品を読んでいると映画がいかに楽しいものであり、
映画館で映画を観るということが特別に良いものだということを
再認識させられた思いがしました。

作品中に何作も出て来た映画のタイトルを見るたびに
昔観た映画が出て来たので、
それを思い返すの懐かしく楽しめました。

歩の父の映画に対するまっすぐな思いがひしひしと伝わる一方で、
元来のギャンブラーの部分があり家族を困らせてしまいますが、
そのアンバランスさと危うさが良かったです。
このアンバランスなところがお母さんは苦労してしまうけれど、
そんな所も含めて好きになっているのが
夫婦のバランスが上手くとれて良い夫婦だなと思いました。
歩も映画を通して今まであまり打ち解けられなかった父と
心を通わせることができ、これで本当の家族の絆が
出来て良かったと思います。
映画を通して家族が一つになれるというのも
素敵なことだと思いました。

中盤からローズバッドの存在が大きく占めてきましたが、
このローズバッドが誰かとそればかり気になり、
ついに正体が明かされた時には意外な正体で吃驚しました。
少々辛口で物事を正面ではなく裏から見てみていて、
怖いような存在でもありましたが時に的を得ていることもあり
こんな映画の見方もあるのかと思いました。

ローズバットと父とのブログでの攻防戦もなかなかのもので
一つの映画に対してこれ程見方が変わるものかと考えさせられました。
ローズバッドの書き込みの中に「個々人が切に望んでいるのは、
さりげないことだ、家族が揃って、一緒に食事を囲んで、
日々の出来事を会話する。ただそれだけのことだ。
そんな「小さな平和」すら、決して許されないのが戦争なのだ。」
この言葉はとても重みがあり、戦争の事も語っていますが、
後から振り返ってみると自分の身も案じながら小さな幸せを感じて
いたのかもしれないかと思ってしまいました。

最後まで心温まるストーリーで映画のラストシーンのように
字幕が出てきそうな雰囲気で、
明日への光が導いているような余韻が味わえた作品でした。

一つだけこの作品につけ加えたいたのが、
ローズバットとお父さんが会えるようにしてあげたかったです。
また会えないのも映画のワンシーンの出来事のようで
良いかもしれないですが。

この作品を読み終えた後には久しぶりに大きなスクリーンで
映画を観たくなった気分になりました。
そして淀川長治さんの言葉をお借りすると
「映画って本当に良いものですね。」と言える作品でもあり、
「本も本当に良いものですね。」と言える作品だと思います。
nice!(0)  コメント(0) 

原田マハ 楽園のカンヴァス [作者は行]


楽園のカンヴァス (新潮文庫)

楽園のカンヴァス (新潮文庫)

  • 作者: 原田 マハ
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2014/06/27
  • メディア: 文庫


ストーリーはニューヨーク近代美術館のキュレーター、
ティム・ブラウンはある日スイスの大邸宅に招かれる。
そこで見たのは巨匠ルソーの名作「夢」に酷似した絵。
持ち主は正しく真贋判定した者にこの絵を譲ると告げ、
手がかりとなる謎の古書を読ませる。
リミットは7日間。
ライバルは日本人研究者・早川織絵。
ルソーとピカソ、二人の天才がカンヴァスに籠めた想いとは――。
山本周五郎賞受賞作。

原田さんの作品は何作が読んでいますが、
美術ミステー作品は初めて手に取りました。

美術全般に関して知識が詳しくないので、
あまり意味の分からない所がありましたが、
ストーリーの展開がワクワクしていたので
割とさくさくと読めた気がします。

絵画の作品が紹介されている部分では
どんな作品なのかとネット検索しながら読んでみたので、
少しは作品の雰囲気も味わえたかと思います。

美術作品とミステリーというのは一見すると
あまり関係のないように思いますが
よく考えてみると一枚の絵を巡って色々な見解があり、
その裏で当時の時代背景、思想など様々なものが入り、
謎が謎を呼び一番ミステリー性があるものだと思ってしまいました。
本当の事を知っているのは、絵を描いた本人。
一つの物に隠された真実を見破るのは、
今も昔も難しいものだとつくづく思い、
またそのミステリーが明かされないのが美術の魅力だと思えて、
美術品というのは奥が深いなと思いました。

美術ミステリーと同時に展開されれていたことが
ラストになって意外な展開になりこちらはミステリーではなく、
さらりとして明るい未来を暗示させていて吃驚です。

ルソーにこんなにも魅了される人達がいると思うと、
実際に美術館に行ってみてルソーの作品を
見てみたいと思いました。
そしてこれをきっかけに美術にも少し関心を寄せてみたいと思います。
美術の知識や関心が無くても楽しく読める作品でした。

原田さんの作品は心温まるものが多いですが、
このような奥深いもの良いです。
nice!(0)  コメント(0) 

東野圭吾 素敵な日本人 [作者は行]


素敵な日本人 東野圭吾短編集

素敵な日本人 東野圭吾短編集

  • 作者: 東野 圭吾
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2017/03/30
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


ストーリーは短編も、東野圭吾。
規格外のベストセラー作家、死角なし。
登場する人物がどこか知人に似ていたり、
あなた自身にも経験のあるトラブルだったり、
つい思い浮かべてしまう妄想の具現化だったり、読み心地はさまざま。
ぜひ、ゆっくり読んでください。
豊饒で多彩な短編ミステリーが、日常の倦怠をほぐします。

正月の決意
十年目のバレンタインデー
今夜は一人で雛祭り
君の瞳に乾杯
レンタルベビー
壊れた時計
サファイアの奇跡
クリスマスミステリ
水晶の数珠   9編収録

帯に毎日寝る前に毎日寝る前に一編。ゆっくり、読んでください。
と書かれていたのでいつもよりゆっくりと読んでいましたが、
やはりどのミステーも面白いのでついどんどんと読んでしまいました。

それぞれの作品の印象を簡単に書くと
正月の決意
格式ばった正月からの痴話喧嘩でラストにはほっとしたて、
明日への希望を見言い出す感じが良かったです。

十年目のバレンタインデー
恋が発展してくのかと思ったら、
十年目にしてどんでん返しの目論み面白い。

今夜は一人で雛祭り
雛祭りの飾り方一つでこんなサスペンスになるのが面白い。
正しい雛人形の飾り方が学べます。

君の瞳に乾杯
職業柄から顔をきっりちと見破るのがお見事でした。

レンタルヘビー
赤ちゃんだけでなく他の諸々もレンタルだったというのに驚く面白さ。
そして平均寿命が120歳だったらこんな体験もしてみたいなと思いました。

壊れた時計
証拠隠滅しようとしたら余計な墓穴を掘ってしまって思わず
くすりと笑ってしまう事件。

サファイアの奇跡
どちらが奇跡の猫か?イナリの奇跡?
猫の話だけにミステリアスな雰囲気が満載でした。

クリスマスミステリ
クリスマスにダイイングメッセージが届いたかのように事件が
解決していくのがお見事です。

水晶の数珠
父親に勘当されて憎まれ口をされたとしても、
どんな状況でも親はいつでも子供のことを思っているのだなと
つくづく思いました。
こんな水晶の数珠があったら一度くらいは使ってみたいと思いました。

好きな作品は正月の決意、レンタルベイビー、
壊れた時計、水晶の数珠。
ヒューマンものやユーモラスのあるもの、
そしてラストには大どんでん返しのものがあるので
ミステリーだけれど思わずくすりと笑えてしまったり、
心が温まってしまうミステリーがあって東野さんらしい作品でした。

四季折々の風習、イベントごとにミステリーが綴られているので、
これが日本人らしいミステリーなのかと思ってしまいました。
どれも読みやすくてさらりとしているので、
眠る前に読むのはお勧めな一冊だと思います。

時このようなにはあっさりとしたミステリー短編集も良いなと思いました。
nice!(0)  コメント(0) 

藤崎彩織 ふたご [作者は行]


ふたご

ふたご

  • 作者: 藤崎 彩織(SEKAI NO OWARI)
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2017/10/28
  • メディア: 単行本


ストーリーは彼は、わたしの人生の破壊者であり、創造者だった。
異彩の少年に導かれた孤独な少女。
その苦悩の先に見つけた確かな光。
SEKAI NO OWARI Saori、初小説!

直木賞ノミネート作品というので手に取りました。
セカイノオワリのファンでもないので、
特にこのバンドの事などは知らないですが、
独特な世界感があるというのは何となく知っていたので
この作品にも少しそのテイストが出ているなと思いました。

前半は夏美の少女としての恋愛や多感な思春期で好きな人を
苦しみもがきながら常に想っていたというのが
よく伝わり、読んでいてもとても苦しかったです。

後半からは恋愛というよりもセカイノオワリの結成から
デビューまでの道のりが書かれていたという印象で、
特に前半からの孤独な少年はボーカルの深瀬さんを
想像できる部分が多く、
他のメンバーも想像できる部分が多かったです。

好きな男性をふたごのように想うのは良いかもしれないですが、
やはり違う人間なのだから双子のようにぴったりと想いが
出来ないということが、ラストになってやっと分かってきたことが
良かったような切ないような思いになりました。

文章が割と短絡的で日記のようなので読みやすいです。
恋愛小説というよりも自叙伝ような気もしました。

この作品で初めて小説を書いたということなので、
次の作品を書く場合はどのようになるのかというのが
気になるところです。

セカイノオワリを知らない方はこの本を読むと良いかもしれないです。
nice!(0)  コメント(0) 

東野圭吾 祈りの幕が下りる時 [作者は行]


祈りの幕が下りる時 (講談社文庫)

祈りの幕が下りる時 (講談社文庫)

  • 作者: 東野 圭吾
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2016/09/15
  • メディア: 文庫


ストーリーは 悲劇なんかじゃない これがわたしの人生。
極限まで追いつめられた時、人は何を思うのか。
夢見た舞台を実現させた女性演出家。
彼女を訪ねた幼なじみが、数日後、遺体となって発見された。
数々の人生が絡み合う謎に、捜査は混迷を極めるが…。
第48回吉川英治文学賞受賞作品!
1000万人が感動した加賀シリーズ10作目にして、
加賀恭一郎の最後の謎が解き明かされる。

東野さんの作品は好きなので様々に読んでいますが、
加賀恭一郎シリーズはあまり読んでなかったですが、
1月に映画の公開になるというので手に取りました。

今回も沢山の登場人物が出てきて
そこから様々な伏線が出てくるのですが、
それが後半にならないとなかなか犯人らしき人物が
浮かび上がらないのでかなり読み応えがありました。

一つの小さな悲劇から一生自分の本当の名前と正体がばれないように
生きていくという過酷な人生。
その事を選択する時には一瞬のことだけれど、
歳月が経つごとにそれがいかに罪深く生きていくこと、
そして辛くて孤独な人生だということが伺え知ることが出来ます。
それがまして自分の事で他人までも巻き込んでしまうとなると
どんなに辛い人生だったかと想像してします。

犯人に辿りついた時にとても切なくも悲しく、
何とも言いようのない無念さが残りました。

今回は加賀シリーズの集大成となっているので、
加賀の謎であった父と二人であったことが解明されていきます。
それと同時に封印されていた母との記憶、
母の想いはとても切なくて目頭が熱くなる思いです。

時々東野さんの作品にはミステリーながらも
家族をテーマにしたストーリーがねじ込まれているので
とても共感でき、この作品でも親子の絆が主軸になっているので良かったです。

これで加賀シリーズが終わりというのも寂しい気がしますが、
読んでいないものがまだ沢山あるので、
これからでも徐々に読んでみようかと思っています。


nice!(0)  コメント(0) 
前の10件 | - 作者は行 ブログトップ
メッセージを送る