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湊かなえ 物語のおわり [作者ま行]


物語のおわり (朝日文庫)

物語のおわり (朝日文庫)

  • 作者: 湊 かなえ
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
  • 発売日: 2018/01/04
  • メディア: 文庫


結末の書かれていない「空の彼方へ」という小説が
北海道を旅する人達にバトンタッチされていく形になっています。
この作品の結末を読者に任せるという手法が面白いです。
そして旅先での登場人物がさりげなく現われて、
さりげなく小説が渡されていくのが見事でした。

最後までどんな結末になるのかワクワク感が止めらず、
旅先での登場人物と同じようにラストの結末を
色々な方向から想像をさせられました。
人生の岐路や置かれた環境など様々な所で、
この作品への思いや考え方が全然異なってくるのが、
また面白く考えさせられることばかりでした。

結末の書かれていない小説の行方とそれを書いた女性の行方は
どうなってしまったのかと思えば、後半になりデジャブーのように
同じストーリーが出てきて、これも過去から未来へと
見事にバトンタッチされていて読んだ後にもすっきりとしました。

どんな時代でも夢を追い求める人、
夢を諦める人、夢を助ける人、夢を妨害する人がいて
これがあるからこそ人生は苦しくも歩きにくいものであっても
最後には笑ってまた歩き出せるという希望があることを
また思い知らせてくれたような気がしました。
そして歳を重ねても何か一つ小さなものでも良いから、
夢を持ち続けていたいなと思いました。

ストーリーの舞台が札幌、小樽、洞爺湖、旭川、美瑛、富良野、
網走、摩周湖、知床と北海道になっていて風光明媚な場所
ばかりだったので一度は北海道へ旅してみたいと思っているので、
益々北海道の良さが伝わって行ってみたくなりました。

湊さんの作品というとミステーでどちらかというと
グロテスクでドロドロとした印象がありますが、
この作品ではそれは一切なく、読了後は清々しい気持ちになりました。

湊さんの新境地の作品だと思うのでお勧めな一冊だと思います。
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森沢明夫 たまちゃんのおつかい便 [作者ま行]


たまちゃんのおつかい便

たまちゃんのおつかい便

  • 作者: 森沢 明夫
  • 出版社/メーカー: 実業之日本社
  • 発売日: 2016/06/04
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



ストーリーは過疎化と高齢化が深刻な田舎町で「買い物弱者」を
救うため、大学を中退したたまちゃんは、
移動販売の「おつかい便」をはじめる。
しかし、悩みやトラブルは尽きない。
外国人の義母とのいさかい、救いきれない独居老人、大切な人との別れ…。
それでも、誰かを応援し、誰かに支えられ、にっこり笑顔で進んでいく。
心があったまって、泣ける、お仕事成長小説。

<目次>
第一章 血のつながり
第二章 ふろふき大根
第三章 涙雨に濡れちゃう
第四章 秘密の写真を見つけた
第五章 まだ、生きたい
第六章 かたつむり
あとがき

この本を読む前に偶然にもこの作品の題材になったものが
テレビの特集であったので観てから本題に入りました。

大学生活に有意義さを感じなかったたまちゃんが
自分の身近な所から自分の遣り甲斐を見つけ、
それが過疎化と高齢化が深刻に抱える買い物弱者を救う
移動販売のお使い便を始めるなんて
本当に凄いアイデアと行動力だと思います。

おつかい便だけの仕事だけでなく見知らぬお年寄りに出会っても
優しく声をかけて何かしらお手伝いをしている
姿勢と心掛けは本当に感心してしまいました。

これだけの行動力と優しさがあるのに、
二人目のお母さんのシャーリーンには時々苛立ったりして
いる時があったりするのでまだ子供みたいなところがあって、
少し憎めないところもありました。

たまちゃんの周りの友人や家族などにも
それぞれに抱えきれない辛い過去がありますが、
それでも互いに支え合っていて生きている姿が良かったです。

静子ばあちゃんが徐々に最期を迎える「まだ、生きたい」の章では、
涙なくてしては読めず、死ぬことはとても怖いことではありますが、
このように温かい気持ちで何かに包まれるようになれる
ということがあるかと思うと少し気持ちが楽になれる気がしました。
こんな風に人生を振り返えられれば良いなとも思いました。

森沢さんの作品が好きなので何冊か読んでいますが、
今回も人生を生きていく上での素敵な言葉が
沢山散りばめてあって学ぶことが沢山ありました。
中でも
人生には、みんなが通ったあとにできる轍はあっても、レールはない。
だから、あなたは自分の心を羅針盤にして、
あなただけの道を歩いていけばいい。
そして、これこそが唯一、後悔をしないで死ぬための方法なのだ

人生には「失敗」はない。あるのは「成功」か「学び」だけ。

フィリピンの諺
死んでしまった馬に、草は必要ない
 日本語翻訳
 本当に必要なときこそ、その人を助けなければならない。

人生は振り子 悪い事もあれば、その分良い事がやってくる

こうゆう言葉はいつまでも心に留めておきたいです。

400頁少々ある厚い本でしたが、それを感じることがなく
会話が生き生きとしているのでとても読みやすかったです。
この作品でも何かに躓いた時に背中を押してくれる言葉が
沢山詰まっていて心がとても温まり、
少しでも前向きになって歩いていこうという希望が持てる作品でした。
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森沢明夫 きらきら眼鏡 [作者ま行]


きらきら眼鏡

きらきら眼鏡

  • 作者: 森沢 明夫
  • 出版社/メーカー: 双葉社
  • 発売日: 2015/11/18
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


ストーリーは 愛猫を亡くし、喪失感にうちひしがれていた立花明海は、
西船橋の古書店で普段は読まない自己啓発系の本を買う。
すると、中に元の持ち主の名刺が栞代わりに挟んであり、
明海が最も心を動かされたフレーズにはすでに傍線が引かれていた。
気になった明海は意を決して名刺の「大滝あかね」に連絡をとる。
会うと、あかねは明るい年上の女性で、
日常の物事を幸福感たっぷりに捉えている“幸せの天才”だった。
明海には、今まさに恋愛関係に発展しそうな
会社の同僚・松原弥生がいたが、あかねの存在が徐々に大きくなっていく。
だが…あかねには恋人がいた。
彼は病に伏し、余命宣告を受けているという―。

子供の頃にいじめに合って人との接し方にトラウマがあったり、
愛猫を亡くし喪失感や悲壮感に打ちひしがれていた明海。
そんな明海は自分でも自覚していた人とは
少し違う性格だと思っていましたが、
同僚の女性や年上の女性との出会いなどでそれが長所にもなっていき、
徐々に自分に自信がついていくところが見えてとても良かったです。
それにしても明海は年上の女性から好まれるので女性キラー?
なのかなとも思いましたが、読み進めていくうちに
明海の良さに引き込まれていました。

この作品の中にも素敵な言葉が沢山ありました。
中でも印象的なのは
弥生さんの言葉
人間の中には、自動的に立ち直れるようなプログラムがある気がするっていうか。
時間が経つと、いろんあことが薄れていくでしょ?
よかった記憶も、つらかった記憶も。
だから、自動的に立ち直りながら、少しずつでも前に進むしかないんだなって。

明海の言葉
人生の価値を決めるのは、その人に起こった事象ではなく、
その人は抱いた感情なのだ。

ゴンママの言葉
人生を花束でいうなら、
「幸運」は派手なバラで、
「不幸」は地味なかすみ草なのよ。
両方を合わせた花束は、
いっそう「幸福」のバラが引き立って、
とても愛すべき存在になるんだから

明海は裕二に会うまではライバルと想像していましたが、
二人が対面した印象はそれとは逆のイメージとなり
その後の関係も男同士の程良い距離感が絶妙でした。
裕二が本の間に挟んだあかね宛てに書いたメッセージが素敵で、
涙をそそられますが、それに対して明海がコーラーのペットボトルに
書いた文字も潔くて清々しい言葉でぐっときました。
この作品の中での登場人物がみんな人として素敵な人ばかりで、
こんな人の中にいたら居心地が良いのはもちろんですが、
人間的にも成長させられそうな気がしました。

辛い時にきらきら眼鏡で目の前の風景を見てみると、
いつもとは違う風景が見れて嫌なことも少しは良い方向として
見えると思い、私も時にはこの眼鏡をかけてみようかと思いました。

そしてこの作品の初めにあった「自分の人生を愛せないと嘆くなら、
愛せるように自分が生きるしかない。他に何ができる?」
という栞の言葉。
まだ自分の人生を全て愛せるほど納得のいく生き方を
していないように思うのでこの言葉を目標にしてみたいです。

キリコの昭和堂、ゴンママ、岬の喫茶店、風鈴の音などの
森沢さんの作品の一部分があちこちに散りばめられていて
これが見つけられるのが嬉しかったです。

500頁近い厚い本でしたが、それを感じることがなくとても読みやすく
会話が生き生きとしていて目の前に情景がすぐに浮かぶので
頁をめくるが止まらず一気に読めました。
西船橋を舞台にしたラブストーリですが、
苦渋の決断、人生の生き方などが織り交ぜられているので
切ないラブストーリーです。
人生で躓いた時にそっと背中を押してくれる言葉が
沢山詰まっていて心も温まる作品です。

森沢さんの作品を何冊か読んでいますが、
この作品も後で何回でも読みたくなる一冊になりました。
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村山早紀 百貨の物語 [作者ま行]


百貨の魔法

百貨の魔法

  • 作者: 村山 早紀
  • 出版社/メーカー: ポプラ社
  • 発売日: 2017/10/05
  • メディア: 単行本


ストーリーは時代の波に抗しきれず、
「閉店が近いのでは?」と噂が飛び交う星野百貨店。
エレベーターガール、新人コンシェルジュ、
宝飾品売り場のフロアマネージャー、テナントのスタッフ、
創業者の一族らが、それぞれの立場で街の人びとに
愛されてきたデパートを守ろうと、今日も売り場に立ちつづける――。
百貨店で働く人たちと館内に住むと噂される「白い猫」が織りなす、
魔法のような物語。

不況の煽りを受けている百貨店で働く人々、
創業者の一族などとそれぞれの目線で
過去に消えてしまった夢や二度と逢えない人が
この百貨店で夢のような時間に遭遇するという物語。

どの登場人物にも秘めた願いがありますが、
それが不思議なことにこの百貨店を中心にして
過去から未来へと続いて誰もが笑顔になれ希望へと繋がるという
読んでいても心が洗われるような思いがする空間でした。
そこには必ず館内に住んでいると噂されている「白い猫」が
現れるというのがまた御伽噺のような楽しさがありました。

私の幼少の頃は百貨店、いわゆるデパートと呼んでいましたが、
休みの日になるといつもより少し身綺麗な服装をして
ご褒美にデパートに行ってお子様ランチを食べたり、
屋上の遊具施設で遊んだり、誕生日にはここでプレゼントを買ったりと
特別な時に特別な場所に行くという今とは違った豪華なイメージがありました。
そんな思い出のあるデパートなので
この百貨店も何処か懐かしい気がして、
改めて百貨店の良さを思い出させてくれた気がします。
特にこの作品での百貨店は小さな商店街から徐々に大きくなり、
地元に長年愛されている百貨店なので余計に思入れが強くなりました。
このような人の心を豊かにし、お客様の為に楽しませてくれる素敵な
百貨店は良と思うので、不況の煽りで厳しくても
いつまでも地元の人の為に長く続いて欲しいと思ってしまいました。

どの物語も心優しく、温かみのあるものばかりでしたが、
終幕 百貨の魔法の祖父の言葉は感動的で印象深かったです。
 ひとの生は砂時計の上になっているようなものなんだ、
 足下の砂はさらさらと落ちていく。
 思い出も、記憶も、交わした言葉も、
 みんな砂のようにどこかに落ちてしまう。
 中略
 マッチの火のような小さな灯りでも、
 誰かの凍えるてのひらを温めることができたら
 そんな人生が送れたらと思うんだよ

2017年本屋大賞にノミネートされた「桜風堂ものがたり」と
舞台が同じになっている姉妹作になっているというので手に取りました。
「桜風堂ものがたり」ほどの心を揺さぶられるものはあまり無いですが、
村山さんらしい独特な世界感がとても良く表れていて、
静かな時間の流れを感じながら、
疲れた心をほぐしたい時にお勧めな作品だと思います。

大人になっても魔法の話というのも
時には楽しく童心に返るので良いかとも思います。
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湊かなえ 往復書簡 [作者ま行]


往復書簡 (幻冬舎文庫)

往復書簡 (幻冬舎文庫)

  • 作者: 湊 かなえ
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2012/08/02
  • メディア: 文庫


ストーリーは高校教師の敦史は、小学校時代の恩師の依頼で、
彼女のかつての教え子6人に会いに行く。
6人と先生は20年前の不幸な事故で繋がっていた。
それぞれの空白を手紙で報告する敦史だったが、
6人目となかなか会うことができない(「20年後の宿題」)。
過去の「事件」の真相が、手紙のやりとりで明かされる。
感動と驚きに満ちた、書簡形式の連作ミステリ。


湊かなえさんと言えばラストになり大どんでん返しがあったり、
ドロドロとした人間関係があるので、
ドキドキしながら読み進めていましたが、
今回はこのような事が無くあっさりとしていました。

今の時代だとメール、ラインといったもので伝えてしまうことが多く、
すぐに返事が届いてしまって気持ちまではストレートに
伝わっているような利点のような欠点のようなものがあります。
けれど手紙だと一旦書いたことが時間がそこで置かれることになり、
それによって考え方や想いなどが熟成されるかのようになるので、
一息呼吸を置いて物事が伝わるような気がします。
それによって物事の判断が自分なりに解釈をしながら
また考えをゆっくりとしながら返事をすることができるという
利点があるかと思えました。

それぞれ過去の事に遡って手紙が書かれていますが、
十年後の卒業文集では自分がどんな風に思われていたのかと
人によってこんなに様々な印象があるのかと思いました。

二十年後の宿題はこの中では一番スリリングな手紙の内容で、
事件の真相が分かるまでもどかしい気持ちで読んでました。
先生の言葉で「ともに理解し合えるめぐり会えるということは、
人生にとってかけがえのない財産です。
それがたとえほんの数年で終わってしまうにしても
心の中には永遠に残っていくものです。」
という言葉がとても重みがあり、
先生からの教えとメッセージだと思えました。

十五年後の補習では今までの書簡での書き始まりとは違っていたので、
どんな二人の関係なのだろうかと思って読み進めていきましたが、
意外な方向に進んでいったので違った意味でドキドキしてしまいました。
互い手紙を交わす回数が増えていくごとに
気持ちの変化がよく分かりロマンティックな手紙も良く、
羨ましくも思えました。
ここで更に日本語の手紙の良いところも描かれていて、
日本語って本当に良いなとも思いました。

一年後の連絡網はおまけといった感じで十五年後の補習の裏話が
知れたのでこれもまたオツで良かったと思います。

書簡式というスタイルでいつもとは全く違ったタイプの作品でしたが、
あらためて手紙の良さを味わえました。
書簡式でも良いですが、またいつものような小説タイプの作品として
書かれていたらどんな風になっているだろうかと思いました。

いつもとは違った湊さんの作風も良いなと思える作品でした。
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森沢明夫 夏美のホタル  [作者ま行]


夏美のホタル (角川文庫)

夏美のホタル (角川文庫)

  • 作者: 森沢 明夫
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
  • 発売日: 2014/08/23
  • メディア: 文庫


ストーリーは写真家志望の大学生・慎吾。
卒業制作間近、彼女と出かけた山里で、古びたよろず屋を見付ける。
そこでひっそりと暮らす母子に温かく迎え入れられ、
夏休みの間、彼らと共に過ごすことに……。
心の故郷の物語。

プロローグを読んでいた時には想像をしていた物と違っていたので、
これで慎吾、夏美が出てきて一体どうなってしまうのだろうと思ってしまいました。
けれど読み進めていくとすぐに慎吾、夏美が登場して、
都会を離れた素朴な情景と美しさ、
それと同時に優しさと温かさに溢れた地蔵さん、ヤスばあちゃん、
同じ里に住んでいる人達が次々と登場して一気に心が
この故郷に入り込みました。

地蔵さんとヤスばあさんの語り口調でも優しさが滲みでていますが、
ひと言ひと言に人間味のある温かみのある言葉が
とても良く心を打たれました。
中盤からは話が急転換になっていき、
読む手が止まらず一気に読むと同時に
感動のあまり涙をこらえるのに大変でした。

地蔵さんとヤスばあさんを見ていると親子の絆、
家族の絆というのを今までに味わったことのない形で
再認識をさせらてました。
特に印象的な言葉は
 名前の形見、そしてその名前には三つの恩恵。
 最初の恩恵は、この世に生まれててくる喜び、
 二つ目は、親に愛される喜び、
 三つ目は伴侶と一緒に子供の幸せな姿を見る喜び
今まで名前ということを親の形見なんて考えたこともなく、
この三つの喜びは当たり前だけれど、
これが一番の人としての喜びだと思いました。

そして地蔵さんとヤスばあさんと一緒に過ごすことで、
慎吾も夏美も同じように人を思いやり、
温かみのある人に成長していくのが
とても微笑ましいです。
二人の会話の中にも素敵な言葉が詰まっていて良かったです。
 人間ってのは、何かと何かを比べたときに、
 いつも錯覚を起こすんだって。
 だから、自分と他人をあまり比べない方がいいって。
 時間とか、人の心とか、思い出とか・・・目に見えないけれど、
 でも確かに存在するものがある。
 そうゆうものは、どんなに丈夫な鎖をもってしても、
 つなぎ止めておくことはできない。きっと目に見えないものは、
 自分の中にある目に見えないものでしか触れられないし、
 コントロールすることもできないのだ。
 わたしたちは、自分の内側の「想い」という見えない力を頼りにして、
 この世の目に見えない大切なものたちと
 寄り添いながら生きていくしかないのだろう。
この言葉がこの物語を全て物語っていると思い、
これを心に刻みたいと思ってしまいました。

普段何気なく使っている「ありがとう」という言葉も、
ここでは特別な思いを感じてしまい、
これからはありがとう言う時も意識して使いたいと思いました。
そして生まれてきてくれて、本当にありがとう。
この言葉を全てのものに対して言えるような
心になってみたいと思いました。

森沢さんの作品は何冊か読んでいますが、
どの作品も優しさに包まれて読んだ後には心が温まるものばかりなので
安心して読めます。
まだ他にも読んでいない作品あるので沢山読んでいきたいと思います。
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益田ミリ 美しいものを見に行くツアーひとり参加 [作者ま行]


美しいものを見に行くツアーひとり参加

美しいものを見に行くツアーひとり参加

  • 作者: 益田 ミリ
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2017/09/21
  • メディア: 単行本


内容は 一回きりの人生。
行きたいところに行って、見たいものを見て、食べたいものを食べるのだ。
ツアーに申し込めば、どこにだって出かけられる!
41歳 北欧でオーロラを見た
42歳 ドイツのクリスマスマーケット
44歳 世界遺産モンサンミッシェル
45歳 ブラジル・リオのカーニバル
48歳 台湾で平渓天燈祭に参加

旅じたくからお土産、 団体旅行での身の処し方まで。
40代の旅は自分仕様。 エッセイとイラストと写真で構成。

益田さんの旅のエッセイは好きなので何冊か読んでいますが、
今回は写真付きになっているので更に具体的に
旅の風景が分かるので良かったです。

どの旅先も素敵な所ばかりで行ってみたい所ですが、
モンサンミッシェルは他の場所とは特に違う印象を受けたので、
一度は行ってみたい場所だと思ってしまいました。
ヨーローッパの旅の良さはやはり裏切ることなく、
何処の風景も絵になるのが再認識されます。

「行きたいところは、遠くからいくのが良いのよ。
 体力のあるうちにね。」
という旅行中に出会った歳を重ねた女性の言葉が印象的で
重みのある言葉でした。

旅したくからお土産、
団体行動での身のこなし方まで細かく書かれれいるので、
一人旅好きな人には実践的な物だと思います。

女性の一人旅、まして海外旅行となると色々と不便なことや
怖いことなどとありますが、ツアーにひとりで参加というのも
なかなか有意義で良いなと思いました。
旅を一人旅を上手くしている方というのは、
こうゆう所で上手くしているのだと初めて知った気がします。

なかなか旅行にも行けないので、
この本を読んで気分だけでも海外旅行に行った気分を味わえました。
それと同時にふと普段の生活に疲れた時に、
この本をまた捲ってみて心の旅をしてみたいと思いました。

行きたいところに行って、
見たいものを見て、
食べたいものを食べられることの幸せ。
これが一番の人生の醍醐味ではないでしょうか。
こんな人生を多く経験してみたいものです。

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湊かなえ 白ゆき姫殺人事件 [作者ま行]


白ゆき姫殺人事件 (集英社文庫)

白ゆき姫殺人事件 (集英社文庫)

  • 作者: 湊 かなえ
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2014/02/20
  • メディア: 文庫


ストーリーーは化粧品会社の美人社員が黒こげの遺体で発見された。
ひょんなことから事件の糸口を掴んだ週刊誌のフリー記者、
赤星は独自に調査を始める。
人への聞き込みの結果、浮かび上がってきたのは行方不明になった被害者の同僚。
ネット上では憶測が飛び交い、週刊誌報道は過熱する一方、
匿名という名の皮をかぶった悪意と集団心理。
噂話の矛先は一体誰に刃を向けるのか。傑作長編ミステリー。

湊さんの作品は何冊か読んでいますが、
今回のは少し読みずらくていまいちすっきりしませんでした。
巻末にある参考資料のSNSや雑誌の記事などが、
もう少し分かりやすいと良かったと思いました。

犯人はいつも通り最後にならないと分からなくて
分かった時には驚きました。
それにしてもこの作品だけでなく実際の週刊誌などのマスコミは
同じように話を盛ったり、嘘や噂話ばかりが先行して
ヒートアップしていると思います。
容疑者や犯人でもないのに勝手に決めつけられてしまい、
そうなってしまった人のプライバシーや人権などは
どう考えているのかと思ってしまいました。

この作品を読むとまた女性の間での人間関係は表だけでは分からず、
裏を返すと本当に怖いなと思いました。

ミステリーというよりも過剰報道はくれぐれも注意するようにと
肝に銘じられる作品でもありました。


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益田ミリ こはる日記 [作者ま行]


こはる日記

こはる日記

  • 作者: 益田 ミリ
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2017/10/20
  • メディア: 単行本


十代の学生時代の事が、
まるでついこの間の事のように細かく描かれていました。
将来の事、家族の事、思春期の身体の事、
恋の事など今とは違った事が沢山書かれていて
自分の青春時代と重ね合わせながら読めました。
こはるさんようにこれほどまでナイーブな
心模様にはなっていませんでしたが、
同じ様な悩みも多々あり共感出来てほっとしました。
でも友達やグループをパスポートという考え方は
した事がないのでちょっと友達に対して
失礼ではないかと思ってしまいました。

こはるさんはその後どんな恋愛をして、
どんな大人になり人生を送ったのかちょっと知りたい気がするので
この続編があったら読みたいと思います。

懐かしいあの頃に戻れる作品でもあり、
これからこの年頃を迎える学生さんにも楽しめる作品だと思います。

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益田ミリ 泣き虫チエ子さん 旅情編 [作者ま行]


泣き虫チエ子さん 旅情編 (集英社文庫 ま 22-4)

泣き虫チエ子さん 旅情編 (集英社文庫 ま 22-4)

  • 作者: 益田 ミリ
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2017/08/22
  • メディア: 文庫


ストーリーは秘書のチエ子さんと靴修理屋のサクちゃん。
仲良し夫婦は日々の暮らしや旅先で、
支えあったりぶつかったりしながら生きています。
ささやかな日常の大切さに気付かせてくれるほんわかコミック。

泣き虫チエ子さん愛情編を読んで良かったので続いて読みました。
今回もチエ子さんの心配性とサクちゃんへ対する想いが
あちこちで見られて愛情一杯でした。

今回は旅情編で浅草で食べ歩き、箱根で温泉、
山形で一人旅と日常生活では見られない一面が垣間見れました。
こんな風に素敵な景色に出会い、
美味しい物を食べ、大切な人との時間を作れるというのは
本当に幸せで贅沢な時間で宝物だと思いました。

「大人になるということ」、「肩もみの数え方」、
「わたしたちの一生」はちょっと切なくて
この作品をきっかけに普段の生活にも思い返してしまいそうです。

心配症なチエ子さんだけれど、
それに対して大らかなサクちゃんは本当にお似合いです。
この夫婦のように何気ない日常を大切にして
お互いを思い合えて支えていけたら素敵な夫婦だなと思います。

夫婦二人の生活もこんなに素敵だなと思える作品で、
今回もほっこりと心温まりました。
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