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若佐千佐子 おらおらがいぐども [作者わ行]


おらおらでひとりいぐも 第158回芥川賞受賞

おらおらでひとりいぐも 第158回芥川賞受賞

  • 作者: 若竹千佐子
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2017/11/16
  • メディア: 単行本


ストーリーは74歳、ひとり暮らしの桃子さん。
夫に死なれ、子どもとは疎遠。
新たな「老いの境地」を描いた感動作!圧倒的自由!
賑やかな孤独!63歳・史上最年長受賞、
渾身のデビュー作!第54回文藝賞受賞作。

芥川賞受賞作ということで手に取りました。
所々に岩手弁が出てきますが、
初めは読みにくいかと思いましたが、
徐々に慣れてくるとそれが良い味を出していて
桃子さんの心の奥底の本音、叫びが語られているようでした。

高齢で夫とは死別し、子供とは離れて一人で暮らしをしていると
寂しかったり何かと不自由が出てくると思います。
夫と死別をしたことに対しての悲痛な想いが伝わり、
こんな想いをするかと思うと今の結婚生活を
大事にしたいという気持ちや
相手を思いやる気持ちを更に強くしなければいけないと思いました。

そして誰もが通る老いという道。
それなりに覚悟をしているつもりでも、
こんなにも身に堪えてしまうかと思うと
いつか自分や身近な人達が訪れるかと思うと
胸が苦しくなる思いでした。

けれどその一方で老いは未知なる世界で誰もが踏み入れずに
自分で自由に歩いて行ける道という例えがあったように、
視点を変えることで暗いイメージでなくなるのが不思議でした。

人が恋しくて寂しい時には人だけに頼らず、
全てのモノに対して耳を傾けるという考え方も
今の私にはとても心が救われる思いだったので
これからの生活に役立てたいと思いました。

行き着く所は年齢が若かろうが高齢だろうが、
その時を精一杯に生きることが大切だということが
身に沁みて伝わりました。

玄冬小説の誕生と本の帯では書かれていましたが、
まだ年齢的に未熟なせいかそこまでの境地には至りませんでしたが、
これからの人生を歩んでいく上での糧になりそうな作品でした。
また歳を重ねてから再読したら現実味が増し、
考え方なども変わってくると思うので読んでみたいと思います。
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