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辻村深月 かがみの弧城 [作者た行]


かがみの孤城

かがみの孤城

  • 作者: 辻村 深月
  • 出版社/メーカー: ポプラ社
  • 発売日: 2017/05/11
  • メディア: 単行本


ストーリーはあなたを、助けたい。 学校での居場所をなくし、
閉じこもっていたこころの目の前で、ある日突然部屋の鏡が光り始めた。
輝く鏡をくぐり抜けた先にあったのは、城のような不思議な建物。
そこにはちょうどこころと似た境遇の7人が集められていた――
なぜこの7人が、なぜこの場所に。
すべてが明らかになるとき、驚きとともに大きな感動に包まれる。
生きづらさを感じているすべての人に贈る物語。
一気読み必至の著者最高傑作。

2018年度本屋大賞にノミネートされていたので手に取りました。

登校拒否をしているこころの気持ちが痛いほどよく伝わります。
大人になったらいじめや登校拒否というのも
よく分かるようになりますが、
この思春期という特有な時には人生の中でも
大事な時なので、こうゆう経験がより一大事だと感じると思います。
そんな時にこんな本があったら少しでも
救いになるなと思ってしまいました。
こんな大人になって読むよりももっと早く子供の頃に
この本に出会いたかったのが本音です。

一人ぼっちだった子供たちが、
少しづつ言葉を交わし、心を通わすことで心を開き、
そして自分に自信が持てて自ら学校に行こうとする勇気が
とても逞しく思えました。

子供は闘わなくてもいいんだよ。
という優しい先生の言葉は
とても救われる思いのする言葉で、
不登校になっている子供さん、
何かに嫌なことに遭遇してしまっている子供さんには
是非声をかけて欲しいなと思いました。

友達がいないわけじゃない、
この先一生、たとえ誰とも友達になれなかったとしても、
私には友達がいたことがあるんだと、
そう思って生きていくことができる。
それが心の支えになり、
自信につながるかということもとても共感しました。
大人になってもこの言葉でちょっと心が救われる思いがしました。

この7人が何故偶然にもこの場所に集められたのかというのが、
後半になってぐっと分かっていき、
その意味が分かるごとに驚き、納得、そして感動となり
出逢うべ場所で出会う人達だったのかと思わされました。

少しミステリー要素を持ちながら、SF小説の要素も持ち、
過去から未来へと時空が混在して不思議なパラレルワールドを楽めます。
子供たちの傷ついた心を徐々に癒して明るい未来へと導いていくという
今までに読んだことのない感動と面白さのある作品だと思います。

この本の終盤に読みかけた頃に2018年度本屋大賞受賞作が
発表されて、この作品が受賞作品となりました。
大人ももちろんのことですが、
子供さんでも読みやすく分かりやすく書かれていると思うので
是非多くの方に読んでもらい友達の絆、家族の絆というのを
再確認されても良いかと思います。
映像化にされてもとても良い作品だとも思うので切望したいと思います。
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